お正月、久しぶりに小説を読みました。
続けて2冊。
僕が日本語教師として初めて働いた学校で、教務主任をされていたH先生の書かれた小説です。
主人公は日本の病院で働く中国人看護師。
読み始めてすぐに小説の世界に入り込んで、最後まで一気に読むことができました。
EPA(経済連携協定)に基づく看護師・介護士受け入れの問題や、中国の「都市戸籍」「農村戸籍」の問題などが盛り込まれているところが、長く日本語教師をやってこられた先生らしいなと思いました。
本当は、そういう読まれ方はしたくないかもしれませんが、日本語教師を目指す方や、外国人在留資格(ビザ)に関する仕事をしている行政書士さんが読むと、学生やクライアントのバックグラウンドが分かって参考になるかも。
日本語教師養成講座の授業が始まったら、紹介してみようかな。
二冊目はSEKAI NO OWARI のSaoriさんが書いた小説で、直木賞候補にもなったことでも話題の『
ふたご』
主人公の西山夏子は作者本人、月島悠介はボーカルのFukase。二人の物語。
こちらも一気に読まされる面白さはあったけど、どうしてもSEKAI NO OWARI というバンドの姿を思い浮かべてしまう。
このバンドのことを知らず、ただ小説として読めたら良かったのにと思う。